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【おうち発達検査】子どもが描いた絵から発達の状況を知ろう!

ke-sensei
キーワード

発達 成長 絵

  • 子どもの発達が順調か気になる
  • 子どもが絵を上手に描けない気がする
  • 就学前の検診が不安

子育てをしていると、「うちの子はちゃんと発達しているのかな?」と不安になることはありませんか?

「○歳児健診」や「就学前検診」など、定期的に子どもの発達を専門家が確認してくれる機会はありますが、そこで「発達に気になる点があります」と言われると、やはり心配になりますよね。

この記事では、「子どもが描いた絵」から発達の状況を読み取るヒントを紹介します。
保護者の方がご家庭でもお子さんの成長を少し客観的に見つめられるよう、わかりやすく解説していきます。

AIとの差別化のために、主観・経験も含まれています。

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Ke先生
Ke先生
けーせんせい
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「子どもと、その子に関わるすべての人が幸せでありますように。」
地域で子どもの発達を支えてきた作業療法士。
『楽しい』ことが好き。
だから支援でも第一優先は子どもが楽しいと感じること!
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発達検査とはどんなもの?

まずは、「○歳児健診」や「就学前検診」などで、どのようにお子さんの発達を評価しているのかを簡単に説明します。

発達の評価は、先生の経験だけで行われるものではありません。
多くの場合、研究に基づいて標準化された発達検査を使って行われます。

発達検査の例
  • 遠城寺式発達検査
  • デンバー発達スクリーニング検査
  • 田中ビネー知能検査
  • WISC-Ⅳ(ウィスク・フォー)

これらの検査では、発達の様子を数値で把握したり、発達の遅れがある分野を特定したりすることができます。

もし結果が「実年齢」と大きく離れていたり、まだ獲得できていない能力が見られたりすると、検診で指摘を受けることがあります。

※「検診で指摘を受けた=発達障害がある」というわけではありません。
あくまで「気になる点がある」という段階です。

なお、発達検査の詳細な項目は一般には公開されていないものが多いですが、遠城寺式発達検査デンバー発達スクリーニング検査の一部項目は、インターネットで確認できます。
気になる方は調べてみるのもよいでしょう。

子どもの絵から発達状況を知ろう

ここからは、家庭でも手軽に確認できる「子どもの描いた絵」から発達の様子を見ていく方法を紹介します。

子どもの絵を観察するときに注目したいポイントは、次の2つです。

子どもの絵を見るポイント!
  • 形がかけるか
  • 人がかけるか

それぞれについて詳しく解説していきます。

形が描けるか

年齢発達の目安
1歳〜1歳半なぐりがき(自由に線を描く)
1歳半〜2歳縦線の模写
2歳〜3歳横線の模写、○の模写、○や□のなぞり書き
3歳〜4歳図形の色塗り、十字の模写
4歳〜5歳三角形の模写
5歳〜6歳ひし形など、基本的な図形の模写ができる

最初はぐちゃぐちゃと線を描く「なぐりがき」から始まります。
これは発達にとってとても大切な段階です。上手に線を描けなくても問題ありません。

少しずつ、縦・横・丸・四角といった形を描けるようになり、十字を描けるようになると「線が交わる」という概念を理解している証拠です。
さらに斜めの線を理解できるようになると、三角形などの複雑な形も描けるようになります。

人が描けるか

写真はSAKURA PRESSより引用
年齢発達の目安
3歳〜4歳顔を描く
4歳〜5歳顔に加えて手足や胴体を描く(まだ不完全)
5歳〜6歳顔や体のパーツが揃った人物を描く

人物画の発達は、単に「絵が上手になった」ということではありません。

顔のパーツを描けるようになるのは、
他人の表情を理解する力が育っているサインでもあります。

また、体のパーツがしっかり描けるようになるのは、
「自分の体の構造を理解している」=ディイメージ(身体の認識)が育っている
ことを示しています。

このように、子どもの絵からは、視覚認知や感情理解、社会性、運動発達など、さまざまな側面の発達状況を読み取ることができます。

実際に検査を受ける前にこうした視点を知っておくことで、面談や問診の際に具体的な質問や相談がしやすくなります。

まとめ

今回は、「子どもの描いた絵」から発達の様子を読み取る方法を紹介しました。

もし、実年齢との差を感じても、焦る必要はありません。
気になる場合は、発達外来や地域の子育て支援センターなどに相談してみるのも一つの方法です。

大切なのは、お子さんのペースを尊重し、あたたかく成長を見守ること。
日々の変化を楽しみながら、「できた!」の瞬間を一緒に喜んでいきましょう。

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