【年齢別】ボールを転がすおもちゃのおすすめ4選|遊びながら育む子どもの力

ボールを転がすおもちゃは、子どもたちの「見る力」「考える力」「手先の調整力」を育てる知育玩具です。
シンプルな遊びに見えて、実は発達支援や療育の現場でも多く使われています。
この記事では、年齢別におすすめのおもちゃを紹介しながら、どんな力が育つのかを作業療法士の視点から解説します。
地域で子どもの発達を支えてきた作業療法士。
『楽しい』ことが好き。
だから支援でも第一優先は子どもが楽しいと感じること!
ボールを転がすおもちゃが発達に良い理由
手や目の力を育てる
ボールを目で追いかけていると、「追視」という目で動いているものを追う力が育ちます。これは、体育やスポーツの基礎となる力なので小さいうちから育てていくと良いでしょう。
また、パーツやコースを壊さないようちょうどいい力加減で作っていくことになります。そのため、力のコントロールする調整機能が身につきます。

なんでも力一杯に使ってしまう子や、おもちゃを投げる子、疲れやすい子に育てたい力です。
予測する力を育てる
コースをつくる上で、次にどこにボールが転がるか、どこで問題が生じたのかと考える機会がたくさんあります。これは子どもの「予測する力」を育てます。
予測する力は、「朝の準備を自分で時間通りにやる」「危険から身を守る」など日常生活でも非常に重要な力です。
社会性を育てる
ボールを転がす系のおもちゃは、一発でゴールまで上手くルートが作れるものではなく何度も失敗しながらゴールまでゴールを導いていきます。
そのため、1度で諦めない忍耐力や、我慢強さを育てます。
また、お友達や家族と協力して遊ぶことで他者とのやりとりの仕方や協調性を育むことができます。
年齢別おすすめのボール転がしおもちゃ
ここからは年齢別におすすめの「ボールを転がす」系のおもちゃを紹介します。
どれもただ転がして遊ぶだけでなく、知育的要素を含むおすすめのものをピックアップしています!
お子さんへのプレゼント選びや、遊びながら学べるおもちゃを探す時の参考にしてみてください!
幼児(3~4歳)『キュボロ』

【CUBORO(キュボロ)】 crayonhouse
※写真はCUBORO WEVE(キュボロウェイブ)のもの
子どもの育ちが期待できること
- 物事のつながりを理解する力や予測する力
- 手先の巧緻性(細かい調整)
- 集中力・持続力

初めてのコース作りおもちゃにはもってこいです!
他のものに比べ土台がかなり安定していることもいいですね!
最初はお母さんお父さんも一緒に遊びながら仕組みの理解を助けてあげましょう。
幼児(5~6歳)『くみくみスロープ』

【くみくみスロープ】 くもん出版
※写真は『NEWくみくみスロープたっぷり100』
子どもの育ちが期待できること
- 空間認知力(どこを通るかイメージ)
- 問題解決力(転がらない原因を考える)
- 指先の力の調整
- 他者とのやりとりや社会性(何人かで役割分担をすると)

最初から組み合わせる穴の向きを教えず、子ども自身に考えてもらう機会を作りましょう。
小学生 低・中学年(7〜9歳)『コロがスイッチポケモン』

【コロがスイッチポケモン】 BANDAI
※写真はコロがスイッチポケモンスタンダードキットのもの
子どもの育ちが期待できること
- 因果関係の理解(仕掛けの動きと結果)
- 集中力・根気(何度も試す体験)
- 自分で考えて修正する力

ポケモン好きのお子さんにおすすめ!ギミックが多めですが、子どもが一人でも問題を修正できるくらいの難易度になっています。
問題解決能力や思考力を育てるのにおすすめ!
小学生 中・高学年(9〜12歳)『GraviTrax』

【GraviTrax】グラヴィトラックス Ravensburger
※写真はアクションセット ツイストのもの
子どもの育ちが期待できること
- 論理的思考・プランニング
- 問題発見力と修正力
- チームでの協働(友達や家族と一緒に)

グラビトラックスはマジで大人もハマります。ぜひお子さんと一緒にチャレンジしてみてください!
まとめ
ボールを転がすおもちゃは、年齢や発達段階に合わせて「遊びながら学ぶ」体験ができる優れた教材です。
ただの遊びに見えて、実は「見る・考える・動かす」を総合的に育てる発達支援ツール。
ぜひお子さんの興味や発達段階に合わせて、ピッタリのおもちゃを選んでみてください。