【絶対伝える】指示が聞けないのは先生のせい!『指示の原則』

指示 声かけ 指示が聞けない子ども
- 子どもが全然いうこと聞いてくれない
- 指示が通らない
- 集団も個別も指示がうまくいかない。自分は向いてないのかな。

どうして私の指示は子供に通らないのだろう…。子供のせい?
子どもに指示が通らない原因のほとんどは先生の指示の出し方にあります。
療育の基本スキルとして指示の出し方は重要ですが、学校や職場の研修で教えてくれることはほとんどありません。
指示の出し方にはいくつかの原則があります。それを愚直に守るだけで今よりも指示が通りやすくなり、今より支援が楽しくなりますよ!
わたし自身長く療育に携わってきてもお子さんとの関わりについて日々悩むばかり。
悩む中で得られた知識や経験を共有し、同じ悩みを持つ方の力になれればと思いブログをはじめてみました!
『楽しく学べる!』をコンセプトに療育に関する知識や技術を発信していきます!
指示出しの原則

指示出しの原則はいたってシンプル!
- 言葉数を合わせる 【簡潔さが命】
- やること-どれくらい-終わり方を示せ
- やって見せる
- 指示中の質問は受け付けない
実際にこの【通りそうもない指示】↓を子どもに通せる指示に変換していきながらポイントを整理していきます。
「ここ切って、あぁ、手切らないようにね。切ったらのりを裏に塗って、はみ出さないように塗ってね。ここに貼ったらできるよ」
言葉数を合わせる 【簡潔さが命】
お子さんは、大人よりも一度に理解できる言葉数が少ないです。
例えば、言語能力が2歳程度のお子さんの話方は「ママ、ぎゅー」と2つの単語の組み合わせでお話しします。(二語文)
不要な情報はどんどん削ってみましょう。(赤字不要部分)
「ここ切って、あぁ、手切らないようにね。切ったらのりを裏に塗って、はみ出さないように塗ってね。ここに貼ったらできるよ」
「ここを切ります。のりでここに貼ります。」
全く同じことを言っていても、ダラダラと長かった指示が一気にわかりやすくなりました。
やること-どれくらい-終わり方を示せ
やってほしいこと、どのくらいやるのか、終わったらどうするのかを簡潔に説明します。
指示は短いほうがいいですが、具体性に欠ける指示は不要な余白を生み、指示が意図通りに伝わりません。
「ここを切ります。のりでここに貼ります。」
「黒い線をすべて切ります。枠に合わせてのりで貼ります。すべて貼り終わったら裏に鉛筆で名前を書きます。」
言葉による指示はこれで完成です。
やって見せる
やってみせ、言って聞かせて、させてみて、ほめてやらねば、人は動かじ。

山本五十六(やまもといそろく)の名言として知られる言葉です。
山本五十六は、そのたぐいまれなるリーダーシップから「軍神」と呼ばれていました。
指示は、一方的にしゃべって終わりではありません。
相手の様子を目で確認しながら、実際にやって見せながら指示をすることが重要です。
「黒い線をすべて切ります。枠に合わせてのりで貼ります。すべて貼り終わったら裏に鉛筆で名前を書きます。」+切って見せるジェスチャーなどの指示
指示中の質問は受け付けない

指示中、子どもから質問や野次が入ったとしても反応してはいけません。

個別療育かつ幼児への指示で、相互のやり取りを重視したいときには応答しても良い。その指示の目的しだい。
あらかじめ、質問は後から聞くことを伝えておくことで、途中質問が入ってもジェスチャーで静止することができます。
途中質問が出ていた際には、指示終了後に必ず質問を受け付ける時間を作りましょう。
「質問は最後に受け付けます。」「黒い線をすべて切ります。枠に合わせてのりで貼ります。すべて貼り終わったら裏に鉛筆で名前を書きます。」+切って見せるジェスチャーなどの指示。「質問ある人」
まとめ
子どもに指示を出すには、原則が存在します。
- 言葉数を合わせる 【簡潔さが命】
- やること-どれくらい-終わり方を示せ
- やって見せる
- 指示中の質問は受け付けない
子どもに指示が通らない事を子どものせいにせず、自分の指示の出し方を見直しましょう。

子どもに指示が伝わることで、療育の仕事が楽しく感じられるようになりますよ!