感覚を知ろう『前庭覚』
遊園地に行ったとき、あなたはどんな乗り物に乗りますか?
絶叫系にたくさん乗りたい人は、この「前庭覚」への刺激が大好きな人!
前庭覚
前庭覚?なにそれ…。全然イメージできないんだけど…。
学校でもあんま習ってないし…。
という方は多いと思います。実際私も療育1年目はそうでした…。
「前庭覚」とはいわゆる平衡感覚!
じゃあなんで前庭覚っていうの?
感覚を感じ取るところが耳の中の前庭という部分だからだよ。
この平衡感覚やバランス感覚とも言い換えられる「頭の揺れ」を感じ取ることを
前庭覚と呼びます。
前庭覚の役割
前庭覚にも大事な役割があります。
- 揺れを感じて姿勢をたもつ
- 目の動きの補助
- ちょうどいいテンションにする
揺れを感じて姿勢を保つ
一番メインの役割ですね。
体が傾いてきたことを感じ取り、体に姿勢を起こすように働きかけます。
目を閉じて誰かに軽く押されても転ぶことはありませんよね。
目隠しさて車で連れまわされても自分の位置がわかってる、映画のエージェントは前庭覚が極まってるんだね!
姿勢がいつも傾いていたり、歩いていてよく転ぶ子は前庭覚への刺激が入りにくいかもしれません。
また、私たちはただ座ったり立ったりしているだけも微妙に揺れています。それを無意識で調整できるのも前庭覚のおかげです。
目の動きの補助
目の動きは細かな筋肉がちょうどよく連携しあうことで成り立っています。
その補助をしているのが前庭覚。
「眼球運動」と言ったりもしますが、就学時この目の動きで苦労するお子さんがいます。
私が担当してきたお子さんの中に、文章を読むのが苦手なお子さんがいました。お子さんと勉強する際、前庭覚を感じるような運動を取り入れてからスタートしていました。
運動を取り入れた直後は、文章の読み間違いや読んでる場所を見失う。といったことが起こりにくくなり、本人もスムーズに読めたと喜んでいましたよ!
目の動きに関する記事はこちら▼ (準備中)
ちょうどいいテンションにする
適度な揺れは心を落ち着かせ、激しい揺れは心を高ぶらせます。
例えば、赤ちゃんをあやすときには、抱っこして揺らしますし、
遊園地の早い乗り物に乗るとテンションが爆上がりしますよね。
このように揺れを感じることはテンションを上下させます。
お子さんとの活動ではこの「揺れ」の要素をうまく使いましょう。
お子さんが集中できるようなテンションを維持したり、苦手な活動を楽しく行えるようになるはずです。
まとめ
前庭覚は、揺れを感じ取ること。
前庭覚には3つの役割がある。
- 揺れを感じて姿勢をたもつ
- 目の動きの補助
- ちょうどいいテンションにする
先生がそれらをうまく利用できると、お子さんの最大限の力を引き出せる。
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